朝、母のマンションの管理人から電話があった。
てっきり自殺でもしたのかと慌てて出ると
「お母さん、娘さんと電話が繋がらないし来なくなっちゃったから心配して今みえているんですよー
代わり…」と言い終わらないうちに
「◯ちゃん!(ちゃんで呼んだことはない)あんたどうしたの?電話は繋がらないし、うちにいったけど出ないし」猫撫で声が余計に恐怖心を煽る。
「私、もう鬱になってしまったの!病院にも行った!◯◯病院の精神科。入院した方がいいって言われたわ。」
「あら、まぁ、そりゃ入院した方がいい。お金は全額出してあげるから入院しなさい。あんたが無事でよかった。あんた、そこにいるのが辛いなら、私と暮らせばいいのよ。そうしなさい。なぜ電話に出ないの?玄関のチャイムを鳴らしても出なかったでしょ?私、足を引きずりながら行ったのよ土曜日に。」
「もう私の心はボロボロなの。電話も出れないし玄関も開けれない。」(ここであんたのせいなんだから、もう関わるな!)と言えばよかった。でも言えず中途半端に電話を切ってしまった。
母は全部わかっている。
自分が私を鬱に追いやったことも。
管理人さんを使って電話をかけてくるぐらいだし
なかなか知恵はある。認知症ではない。
恐怖からまた手が震え呼吸も荒い。
息苦しい。
すぐに包括支援センターの担当者に電話した。
「あらぁお母さんお元気ねー。あんまり早く電話しても寝ていらしたら悪いかと思ってもうちょっと後にしようと思っていたんです。すぐかけて、午後お伺いしようと思います。」そう言って電話を切った。
朝の母の電話から2時間半が過ぎた。
怖い。
怖い。
怖い。